野桑の里スタッフブログ

高嶺福祉会の『野桑の里』の日々の活動の様子をご紹介しています。

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上郡小学校5年生の施設訪問

今日は近所の上郡小学校5年生36人が施設訪問に来てくれました。
生徒さんもスタッフも初めは緊張の面持ちでしたが、施設説明や車椅子・リフト車体験をするなかで、徐々にリラックスムードになっていきました。
施設説明担当だったので、1グループ18人の生徒さんが椅子に座っている前で話をしたのですが、初めはみんな同じように見えてたのが段々個性が顔をのぞかせてくる様がリアルに分かります。しみじみ「人それぞれ個性がある」というのを客観的かつ実感した時間でした。

最後に生徒さんのミニコンサートではリコーダーと歌のプレゼントがありました。
小学5年生が歌う「カントリーロード」を聞いて、あまりの清らかな歌声に涙・・・。自分のけがれを突き付けられたようでした(笑)
コンサートは利用者さんの大きな拍手で終わり、帰る頃にはあちこちで利用者さんと生徒さんが握手したり、話をしたり、ハイタッチをしたり・・・すごく盛り上がりました。

最初は「認知症は悪い人」というイメージを持っている生徒さんもいましたが、私の説明で「そうではなかったんだ!!」と理解してもらえたのであれば「私も天国に行けるかもしれないなぁ~」などと考えながら生徒さん達を見送りました。

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タクティールケア

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(株)日本スウェーデン福祉研究所が研修主催している「タクティールケア」をご存知でしょうか。
「皮膚をなでる」効果を活かした認知症緩和ケアです。(詳しくはHP等でご確認ください)
ご本人を困らせる症状のひとつである「見当識障害」(時間や場所の感覚障害)により、とても不安な気持ちを抱えながら生活されている方がほとんどです。
私達が当たり前に過ごす日常(時には不満をタラタラ振りまきながら・・・)をその方々は毎日毎日「ここに居ても大丈夫なのか・・・」「自分はどうしたらいいのか・・・」とドキドキしながら生活しておられるのです。
そんな方々に「ここに居ても大丈夫!」「あなたはあなたのままでいいですよ」と非言語コミュニケーションを通して伝える手法として、このタクティールケアを野桑の里でも取り入れています。

 

皮膚は「第2の脳」とも言われる優れもので、10分なでる行為を行うと「オキシトシン」という幸せホルモンが体内に分泌されます。
その幸せホルモンはタクティールケアをする側・される側の両者に分泌されるので、ほんの10分で少なくとも2名は幸せになることが出来るケアなのです。

 

施設の日常ケアのなかでこの「ほんの10分」の時間を見つけるのが至難の業^^;
それでもスタッフは自分も入居者様も幸せになれるよう、頑張って時間を見つけてくれています。

 

私も研修受講生として、幸せを振りまきに行かなければ・・・現在の課題です(笑)

リスクマネジメント

先日、自宅近くの施設に入居しているお年寄りが行方不明になり、現在もまだ見つかっていないという事故がありました。
捜索要請があり、懐中電灯片手に付近を捜しながら、当然行方不明の方を心配し、心のどこかで「野桑の里で同じ事が起こったら・・・」という恐怖も感じていました。
野桑の里には「行方不明捜索マニュアル」というものがありますが、幸いなことに一度も活用する事案は起こっていません。しかし、このような事が身近で起こったことをきっかけに、内容の見直しと模擬訓練の必要性を感じています。

大切な入居者様の「自由」と「安全」を守ることは最優先事項ですが、その2者は相反するものです。

野桑の里に入居されている方のほとんどが認知症を持っておられます。

病気を患っておられても自分の意志や希望はあり、自分の持てる力を総動員して叶えようとされます。

「自宅に帰りたい」と思えばベランダから非常階段を使ってでも帰ろうとされます。顔見知りの人に会いたいと思えば目の前で開いたエレベーターに戸惑いなく乗りこまれます。

そこには危険が伴います。

現在、施設の出入り口やエレベーターに施錠はしていません。

「自由」と「安全」・・・絶妙なバランスを保ちながら両者を確保することの難しさを感じながら支援しているというのが本音ではあります。
せっかく縁があって野桑の里で余生を過ごしておられる入居者様の最期が、後悔や悲しみに彩られないようにしなければならないと感じています。

相思相愛!?

野桑の里では、お一人お一人の入居者様に担当職員がいます。
マンツーマンで支援するというのではなく、自分の担当入居者様を「特別扱いで支援する」担当です。
入居者様の人生が充実したものになるかどうかは担当職員にかかっていると言っても過言ではありません。そんな重責を感じながらも「何をしたら喜んでくれるんだろう?」「どうやったら笑ってくれるんだろう?」と色んなアイデアを出して「特別扱い」を演出します。
当然、こっぴどくフラれることもあります(笑)それでも負けずに再アタック!!
時には何気ない演出がクリーンヒットを生む時もあります。
職員からのそんな話を聞きながら、恋愛関係に似ているなぁ~って思います。
人は基本的に自分の事に興味を持ってくれている人がいることは生きる活力に繋がります。
また、興味の対象がいてその人のために尽くすことでも活力は生まれます。
人は生まれてから死ぬまで「関係性」のなかで生き続け、そのなかでしか幸せを感じることはできないんだと、仕事を通して実感するのがこの仕事の醍醐味ではないでしょうか。

沢山の相思相愛カップルが誕生する施設でありたいと、写真を見ながら感じています^^

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